退職金制度の前払い
退職金制度で前払い制度というのがでてきているそうです。世の中の変化に対応するため、数年前から大手企業でも退職金制度の見直しが始まっており、その一つは松下電器が98年に導入したことで有名になった「退職金前払い制度」です。今回は退職金制度の前払いについてお話してみます。
退職金制度の「退職金前払い制度」とは、退職金の1年分に相当する金額を、その都度ボーナスに上乗せして受け取るというものです。企業としては、退職金支払いのツケを将来に回さなくてすむようになるわけです。また、遠い先のことなんかわからないし、将来のリスクは覚悟するから、今もらっておいたほうが得だという、従業員の意識にも、ある程度合致した制度でもあります。
前払い制度だけではなく、ほかにも退職金の一部を「401k」など確定拠出型年金に充当する制度や、勤続年数だけでなく在職期間中の能力の格付けで支給額が変わる「ポイント方式退職金制度」などもあるようです。最近の退職金制度の見直し理由を聞いた調査でも「年功重視から能力・業績重視に改めた」とする企業が2割以上もあるのだそうです。
退職金前払い制度や、ポイント制などが歓迎されることになると、あるいはいっそのこと退職金など全廃し、そのぶん賃金やボーナスに回すべしという要望がわき起こっているようです。実際に、新卒社員を対象に完全年俸制を採り入れ、その年俸には将来の退職金や福利厚生費用も含むという考え方の企業も登場してきているのだそうです。