公務員退職金と恩給
公務員退職金と恩給についてですが、まずは恩給についてのお話から。そもそも恩給とは、引退した公務員に支給されていたものです。ですから恩給とは、民間企業の退職金代わりに引退した公務員に支給されていたものになるわけです。今回は公務員退職金と恩給についてお話してみたいと思います。
公務員退職金制度以前に存在していた恩給は、在職中に給与の2%を納めることで、退職金の年金払いとして支給されていたしくみです。恩給制度はその後廃止されて、公務員の年金制度は昭和34年に国家公務員共済組合、地方公務員共済組合が昭和37年に発足し引き継がれているのです。
当時、恩給時代の勤務年数を共済年金でどのようにして取り扱うか議論されたようですが、それをそのまま共済年金の制度で保険料を払った期間として扱うことになったので、それらの年金原資については全部国で出すことになって現在に至っています。それが追加費用や整理資源と言われているもので、現在でも毎年国庫負担以外に税金が投入されており、その額は国家公務員共済と地方公務員共済合わせると約2兆円にものぼるのだそうです。
2兆円といえば、国民年金の第1号被保険者が納付した保険料の、1年間の総額に匹敵する大金です。さらに今では十分な退職金が受取れて、しかも定年までの雇用が保障されている公務員ですから、「退職金がなかった頃の恩給制度の流れを受け継いでいるので年金が厚遇になっていてもしかたがない」というのは、国民全体の納得を得るのは難しいでしょう。